ご冥福をお祈りします。2021/12/06
冬の冷えた走路コンディション。
オートレースは走路温度が冷えるとタイヤが走路に喰いつきやすく、
夏場に比べて遥かにスピードが上がり、またそれは見ているファンを魅了する。
オートレースファンは冬の寒さに耐えながら屋外で観戦するのが風物詩となっている。
川口オートで相次ぐ落車での死亡事故。
私のような、いちファンが書くべきことではないが、
佐藤正人選手と黒岩明選手がどのような選手だったかを、
ファン(車券購入者)目線で書いていきます。
佐藤正人選手(川口:22期)
10月30日川口オート(ナイター開催)にて佐藤正人選手が落車事故にて死亡事故となった。
現在公式HP(ネットスタジアム)ではVTRが見れないようになっているが、私はこのレースをオンデマンド配信で見ていた。
トップスピードが出ている状況下での事故は見ていて背筋が震えた。
佐藤選手はその場から動かず、担架にて運ばれていく様子がまだ頭に残っている。
佐藤選手の特徴は、スピードレースではない。
とにかく丁寧にインコースを走り、前を走る選手の隙をついていくレーススタイル。
後方から追い上げる選手を翻弄し、レースメイクが得意。
スタートも枠なり以上に切る選手なので、試走タイムに関係なくレースを組み立てるので、車券を買うファンに取っては買ったことないファンはいないだろう。
同期には伊勢崎の王者、髙橋貢選手がいる。
黒岩明選手(川口:26期)
12月3日川口オート(ナイター開催)にて黒岩明選手が落車事故にて死亡事故となった。
前述した10月に佐藤選手が事故で亡くなってから間もない事故で、
まだ信じられないファンも多い。
レースはホームストレートから1コーナーにかけて、
前の競争車が落車したところを外に寄って避けようとしたところ、
そのコースにも落車選手が前に倒れ、巻き込まれてしまい、
そのスピードのまま緩衝柵に激突となった。
黒岩選手はスタート力が最大の武器であり、
スタートから3周までに勝負をつける速攻型の選手。
独走力があり、試走タイムが重要な選手で、
車券の対象になるときは1番人気が多い。
2017年SGオートレースグランプリで悲願のSG優出を果たしている。
同期には久門徹選手(飯塚26期)、田中茂選手(飯塚26期)
木村武之選手(浜松26期)、篠原睦選手(飯塚26期)とSGタイトルホルダーがズラリと並ぶ。
共通点と今後の対応として・・・
佐藤選手、黒岩選手は元々船橋オート所属のレーサー。
残念ながら船橋オートレース場が2015年に廃止となり両選手とも川口へ所属を移した。
今回の共通点として「川口オートレース場でのナイター開催」というとこ。
これだけ冷え切った走路で行うのはファンとしては嬉しいが、
大事故が多くなっている以上、改善策をJKAに求めたい。
その議題には、「トップレーサーを含めた会議」をお願いしたい。
あくまでもギャンブルなので、不確定要素はあって当然。
しかし事故がこれだけある以上、ファンは予想ができない。
「この選手は落車するから」なんて予想はありえない。
反則、フライングは勿論、
直近で「捌き方」「抜き方」を再度、検討する余地があると思う。
改めまして、
佐藤正人選手、黒岩明選手のご冥福をお祈りします。